読書感想文『私は私のままで生きることにした』キム・スヒョン著

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私は私のままで生きることにした(나는 나로 살기로 했다)


私は私のままで生きることにした

韓国で200刷、80万部を突破したというイラストエッセイ、某人気アイドルグループのメンバーの愛読書とのことで日本でも20万部以上売り上げているという。

作家は30代前半の女性、キム・スヒョン(김수현)氏。某俳優さんと同名ですが無関係。

『私は私のままで生きることにした 』手に取った理由

韓国のみならず日本でもベストセラーということで、興味を持ちました。何かしらの生きるヒントを得られるのではないかとの期待を込めて。

原題は『나는 나로 살기로 했다(ナヌン ナロ サルギロ ヘッタ)』、私は私で生きることにした。日本語のタイトルはほぼ直訳といっていいかと思います。

Amazonのレビューなどを見るにつけ、「生き方・考え方が変わった」と、評価も高いため一度どのような内容なのか読んでみたいと思いました。

図書館にあったので、一人待ちで予約、手に取りました。

『私は私のままで生きることにした』本の内容

韓国の厳しい現実、世襲制・学歴社会・見栄っぱり、自国のことをヘル(地獄)朝鮮とまで言う、そのような生きづらい社会で、自分を尊重し、他人を侮辱せず、今ある中で幸せを見つけて生きて行こうといった内容。これが繰り返し繰り返し書かれています。

有名な格言や、他の書籍、芸能テレビなどの具体例をおりまぜながら、分かりやすく淡々と書かれています。

特に、節ごとに挿入される作者の可愛らしく、かつ、きっぱりとしたキャラクターのイラストが痛快で読みやすさに一役買っていますね。

このイラストがなければ、この本はここまで売れなかっただろうということは確信できます。

TODOリストのていをなしていますが、内容は重複していて、あまりリスト関係ない印象を受けました。

『私は私のままで生きることにした』感想

正直な感想を書きます、いまいちでしたね。心に刺さってこなかった。

まず思ったのが、これは若い人向きの本だなということです。

私たちの年代(50代以上~)になってくると、この手の『あなたらしく』本は読み飽きている人が多いのではないでしょうか?特段、目新しいことは感じられませんでした。わかってるんですよ、そんなこと、という感じ。

日本に住んで明日の食べ物に困ることもなく、命の危険もない。将来が何となく不安だけど、自分は自由に生きているからいいや、というあきらめに似た境地は、人生の折り返し地点になってくると、誰もが到達しているのではないでしょうか。

普通であれば十分に幸せとうのは、もう当たり前に感じる年頃です。

SNSで他人の生活をうらやましがることもないし、人は人、自分は自分で、この先だいたいどんな人生が待っているか想像できているというものです。

ひとつ、本の中で気になったのは

みんな、不幸をかたくなに隠すからわからないけど、
あなただけに降りかかる特別な不幸なんて、この世にはない。

という一節、不幸は誰にでも降りかかるのは確かですが、不幸のレベルは不平等です。軽微な不幸と、底知れない不幸との差は激しいものです。世の中には、想像を絶する不幸に見舞われている人がいます。

その不幸を特別なものではないと思おう、というのは、酷ではないでしょうか。ただの心理的逃避行動でしかないでしょう。

とにかく、きれいごとというか、この本は、読者について、実はそれほど不幸な境遇ではない人を対象にしているんだろうと思います。これを読んで事態が好転することはない、ただ、気持ちの持ちようを変えるだけのものです。

人生に完璧な答案はないけど、
どのような答えを出すにしても、自分で責任を負えるなら
あなたの選択は全て正しい。

その通り自分の選択は全て正しい、自分を尊重して、他人をうらやむことなく、私らしく生きてきた、その、”選択”のなれ果ての姿がまさに”この私”ですからね。これをどう受け取るかですよ。

そんな風に生きてると、私みたいになります。

『私は私のままで生きることにした』 こんな方におすすめ

実は幸せな境遇にいるのに、それに気づいていない若い人におすすめできますね。まだ挽回できる若い人。

この幸せな境遇というのは、先進国、戦争をしていないで、今命の危険にさらされることなく生きている状態ということです。太るほどの食料がある生活。そう、平均的な日本人ほぼすべてです。

また、SNSで人と自分を比べてしまって気持ちが落ち込んでしまうような方にも、一読されたら良いかと思います。

本を読むのが苦手な人には大変読みやすいです。自己啓発本というものに接したことがない方には新鮮に感じるのではないでしょうか。

ただ、これだけをうのみにしない、いろいろな意見の本を読むうちの一冊にしてほしいです。

韓国について良く知らない方にもおすすめです。韓国人も日本人とほとんど変わらない価値観や社会の中で生きています。

韓国社会の生きづらさ、日本との共通点の多さについては、それを知らない人には面白く読めると思います。共感できることが多いでしょう。

『私は私のままで生きることにした』 まとめ

韓国・日本でベストセラーということあって、さすがに読みやすく、イラストも可愛かったです。

ただ、50代オトナには、いささか”いまさら感”がぬぐえない内容でした。

とはいえ、本離れ、ソーシャル疲れしている若い人にはぜひ読んでいただきたい一冊ではありますね。

私は韓国語の原書で読んだら、もう少し、空気感みたいなのが味わえたんじゃないかなと思ったりもしました。韓国の本は日本の本とはまた違った風情がありますからね。

↓原書は韓国から取り寄せも可能です(送料が1300円くらいかかると思います)

蟹澗 蟹稽 詞奄稽 梅陥
^嬢献戚 鞠嬢左艦 室雌精 鈎眼廃 員戚醸陥. ̄ 沿呪薄精 ...

韓国語勉強している方にはぴったりの教材かもしれませんね。

Amazonでも原書売っているみたいです、こちらのほうが取り寄せよりお値打ちかも?

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